今までの活動 2009年度

■2009年度に行われた研究会を紹介します。
第5回研究集会

 平成21 74日(土)新潟市万代市民会館にて第5回研究集会『子どもと家族の思いを大切にする看護』をメインテーマとして研究集会を開催しました。第1部は、東京女子医科大学 看護学部教授の日沼千尋先生を講師にお迎えして、「子どもも家族も看護師も−皆が元気になる子どもの環境作り−」をテーマにご講演いただきました。続く第2部では、「子どもと家族の思いに寄り添うために」というテーマで、患者の立場、家族の立場、看護師の立場からの3人のシンポジストをお迎えして、シンポジウムを行いました。参加者からは、病気・入院を経験されたご本人とご家族の生のお話を聞かせていただき、看護師としてどのように患者さんやご家族と関わったらよいいか、改めて考えさせられる機会となったとの感想をいただきました。

《メインテーマ》

『子どもと家族の思いを大切にする看護』
  〜子どもと家族を理解するために〜 』
《内容》
「子どもも家族も看護師も−皆が元気になる子どもの環境作り−」
   講師 日沼千尋 先生 (東京女子医科大学 看護学部 教授)
   座長  住吉 智子 (新潟大学医学部保健学科 准教授)

≪シンポジウム≫

テーマ「子どもと家族の思いに寄り添うために」
  座長 渡邉 タミ子 (新潟大学医学部保健学科 教授)
シンポジスト
<患者の立場から> 田村静香氏 (会社員)
<家族の立場から> 高野由美子氏(主婦)
<看護師の立場から>渡辺広子氏 (新潟大学医歯学総合病院 看護師長)

       講演会場とご講演される日沼先生

 日沼先生のご講演は、「子どもの療養環境を少しでも良い方向に変えたい、そのためにできることをやってみたい」と集まった、東京女子医大病院の小児看護の仲間達と先生との取り組みについてお話してくださいました。
 「取り組みの個人的なきっかけは、心臓の手術を受ける子ども達が、手術に関して何の説明もされないまま、親子で涙の別れをして手術室に入る姿に「なぜ説明できないのか?」と疑問をもったことに始まります。どうしたら、子どもと親がもっと楽に手術を受けられるのか、どうしたら看護師が日常的に気軽にプレパレーションに取り組めるのか、小児看護の現場にいる卒業生や有志とコツコツとプレパレーションの教材を作ったり、その評価をしたりということを続けてきました。その中で、先天性心疾患をもつ子どもの家族へのインフォームド・コンセントにも関心を持ち、研究にも取り組みました。」
 大変感銘を受けたお話でした。ぜひ続きはニュースレターNo.10をご覧ください。シンポジストの方々のお話、フロアとのディスカッションも活発に行われました。

第11回 新潟小児看護研究会
平成21年12月19日(土)13:00〜16:30
  場所: 青陵大学
 《テーマ》
 臨床で役立つ小児救急の「技」を高めよう! 〜自信を持って対応するために〜
 《内容》

   第1部 講義「小児救急患者の特徴について」

   第2部 演習「気道確保・BVM・心臓マッサージ・AED・気管内挿管の介助・輸液」

   第3部 事例検討「熱性けいれん」「窒息」

  講師 小児救急看護認定看護師 佐藤由紀子(新潟市民病院)

     小児救急看護認定看護師 砂塚綾子 (新潟大学医歯学総合病院)

    インストラクター 11名

 大変盛況で、受講した方より続編の要望が多数寄せられていました。どのようなことを研究会で実施したのか、そのプログラムを一部ご紹介します。

「気道確保と酸素投与」1.気道開放の手段  @頭部後屈あご先挙上 A頭部後屈なしの下顎挙上(Aは頸髄損傷が疑われる場合の気道開放法)2.正しい吸引の方法と合併症 3.乳児・小児での酸素投与法 @バッグバルブマスク(BVM)の種類   A酸素マスクの種類 4.バッグバルブマスク(BVM)とジャクソンリースの利点・欠点

  熱心に聞き入って学んでいます。実技演習ではインストラクターの方が一人一人の手技をみてくださり指導してくださっていました。素晴らしいと思ったことは、常に「All right」の姿勢で指導してくださっていたことです。口ぐちに「良かった」「勉強になった」「この参加費では、もったいないくらい」との声をいただきました。近日中に、このときのアンケート結果をお知らせします!

   
 
(注: ニュースレター、ホームページ等のアンケートの公表については事前に承諾をとっています)

次回のご参加をお待ちしています


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