今までの活動 2010年度

■2010年度に行われた研究会を紹介します。
 
第6回研究集会

 平成22 73日(土)新潟青陵大学にて第6回研究集会『地域と病院をつなぐ小児看護』をメインテーマとして研究集会を開催しました。第1部は、聖路加看護大学教授の及川郁子先生を講師にお迎えして、「病院と在宅をつなぐ小児看護 〜移行支援に焦点をあてて〜」をテーマにご講演いただきました。

 続く第2部では、「地域で暮らす子どもの生活を豊かにするために・・・」というテーマで、小児看護専門看護師の立場、訪問看護の立場、家族会の立場からの3人のシンポジストをお迎えして、シンポジウムを行いました。参加者からは、小児の在宅看護を実施することの難しさや、つなぐ役割となる大切さなど改めて考えさせられる機会となったとの感想をいただきました。

<研究集会テーマ> 「地域と病院をつなぐ小児看護」

     講演: 「病院と在宅をつなぐ小児看護 〜移行支援に焦点をあてて〜」

     講師  及川郁子(聖路加看護大学教授)
     座長  本間昭子 (新潟青陵大学 看護福祉心理学部教授)

    シンポジウム テーマ「地域で暮らす子どもの生活を豊かにするために・・・」 

     座長  渡邉タミ子 (新潟大学医学部保健学科 教授)

       シンポジスト

               倉田慶子(東京小児療育病院 専門看護師)
               高橋直美(訪問看護ステーションゆうばえ 保健師)
               近藤尚子(CHARGEの会世話人 家族代表)

 ご講演される及川先生
 
 今回の研究集会の参加人数は131名と多くの方に参加していただきました。
 第一部の及川先生のご講義の中に「在宅にある子どもたちにとって、日常生活においての医療と福祉、さらには発達を促す教育的関わりが一体となった支援は必要不可欠です。しかし、医療処置があるために福祉サービスや教育サービスの利用が限定されることが多く、生活支援として十分ではない現状があります。さらに、医療ニーズの高い子どもの在宅生活では、子どもをケアする介護者やきょうだいへの影響も大きく、家族がさまざまな負担を抱えながら介護を行っている現状にあります。これらを解消する方法として、何を・どのように・だれがつなげてゆくのかが重要になってきます。まずは、子どもとケアとのネットワークをつなげるコーディネーターとなる人材を決めることが大切です。」とのお話がありました。「お家で過ごすことの意思統一」がつなぎの基盤であることもお話されていたことも印象的でした。
 退院により、子どもたちの発達さらにライフイベントが様々に変化し、医療的ケアと福祉、教育的ケアの比重が変化することも私たちは考えていかなくてはいけないことと気づかされました。


 第2部はシンポジウムでした。
 シンポジストの倉田慶子さん(東京小児療育病院 専門看護師)より、小児専門看護師の「実践・相談・調整・研究・倫理調整」の役割と機能についてや、地域で暮らす重症心身障害児の現状と取り巻く課題について意義深いお話がありました。
 高橋直美さん(訪問看護ステーションゆうばえ 保健師)からは、「小児訪問看護へのチャレンジ」と題して、医療依存度の高い小児を受け入れていく過程と、その取り組みについてのお話があり、その実践力に感銘を受けました。
 近藤尚子さん(CHARGEの会世話人 家族代表)からは、「入院生活から在宅ケアへの移行に伴う家族の不安と、希望する支援の形について」と題して、家族が感じる様々な困難や、その対処、期待する支援をお話されました。体験に基づくお話にはみな息を飲み、引き込まれていました。

短い時間でしたが、大変に内容の濃い、学びの深い研究集会になりました。
講師の先生、シンポジストの先生方、本当にありがとうございました。

第12回新潟小児看護研究会

テーマ「臨床で役立つ小児救急の「技」を高めよう!

日時: 2010年12月11日(土)  10:00-16:00                         場所; 新潟市民病院 〒950?1197 新潟市中央区鐘木463番地7                 参加者:小児看護の臨床で働く看護師 30名                          参加費: 非会員 3000円  会員 2000円   「救急医療ジャーナル」(株)プラネット
救急医療ジャーナルNo.105 の「情報クリップ」に第12回 研究会が紹介されました!
 追ってこちらの情報も更新していきます!


(注: ニュースレター、ホームページ等のアンケートの公表については事前に承諾をとっています)

次回のご参加をお待ちしています


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