専攻主任あいさつ
放射線技術科学を学ぶ皆様へ
新潟大学医学部 保健学科放射線技術科学専攻 分野/専攻主任 髙橋 直也 教授 |
現代の医療では、放射線などを用いた画像検査は必須です。診療放射線技師は、医師又は歯科医師の指示のもとに放射線を人体に対して照射することを主な仕事とします。放射線を人体に対して照射することは、医師・歯科医師・診療放射線技師にしか許されていません。重要な資格ですので国家試験に合格しなくてはなりません。放射線技術科学専攻では診療放射線技師になるための国家試験受験資格を得ることができます。 診療放射線技師は、放射線を利用する“X線撮影”や“CT撮影”だけではなく、MRI(磁気共鳴画像)、超音波検査、眼底写真などの放射線を使用しない検査も行います。さらに、核医学検査、放射線治療、画像処理、放射線の安全管理など、高い専門性を必要とする業務は多岐にわたります。こうした業務を正確に行うためには、放射線や核磁気共鳴などの物理学的知識、人体の構造と機能などの生物学的知識、様々な薬剤などの科学的知識が必要とされます。また、医療の現場で働くためには、多職種との連携や患者さんへの心遣いなどの人間性も重要です。わたしたちの専攻では、放射線医療に関する十分な知識と技術を持ち、チーム医療の一員として信頼される診療放射線技師を育成することを目標にしています。 大学院では博士前期課程、博士後期課程を通して、放射線技術科学分野における指導的役割を果たすことのできる高度専門職業人の育成と研究者の養成を目標として掲げています。さらに放射線の特性を医療に応用し、放射線医学における物理的、技術的課題を解決する医学物理を学ぶため、博士前期課程には医学物理士養成コース、博士後期課程には高度先端医学物理コースを設置しています。 放射線技術科学専攻は、新潟県診療エックス線技師養成所(1960年設置)を前身とし、新潟大学医療技術短期大学部診療放射線技術学科(1976年設置)を経て、1999年からは4年制の医学部保健学科へと改組され現在に至っています。大学院保健学研究科は、2004年に修士課程(2007年に博士前期課程と改称)が、2007年に博士後期課程が設置されました。これまで診療放射線技師として送り出した数多くの卒業生が、全国の医療機関で活躍しています。 医療の分野は日々進展を続けています。私たちといっしょに学びませんか。高度なチーム医療の一翼を担う診療放射線技師、放射線技術科学分野の研究者・教育者、医学物理士、医療関連企業の技術者など、活躍の場は限りなく広がっています。意欲があり思いやりのある皆さんの入学を心よりお待ちしています。 |
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