第10回 医療画像解析のための生成AI活用法(eラーニング)

【開催の趣旨】
生成AIは,医療画像を「読める」ように振る舞います.臓器の体積を答え,CT値を示し,所見らしい文章を返します.しかし,そこにはエラーメッセージの出ない誤りが紛れ込みます.単位が1000倍ずれた体積,1024ずれたCT値,単純X線に付けられた存在しないHU値.いずれも画面は正常に見え,文章は自信ありげで,警告は一切出ません.気づけるのは,その数値を知っている専門職だけです.
本講座では,公開データを用いた3つの演習を通して,この「気づかない誤り」を受講者ご自身の手元で実際に起こし,見つけていただきます.あわせて,承認されたプログラム医療機器・研究用ツール・汎用の生成AIという3つの層を整理し,どの層で何を検証する責任が生じるのかを確認します.生成AIを使いこなす技術ではなく,出てきたものを疑い,確かめる力を身につけることを目的とします.
第8回「医療×LLM ChatGPT活用トレーニング」の画像版にあたりますが,第8回を受講されていない方でも問題なく受講できます.

【想定する参加者】
診療放射線技師,医学物理士,医療系学部の学生,大学教職員など,医療画像を扱う業務・教育・研究に携わる方.**プログラミングの経験は不要です.** 生成AIを使ったことがない方から,日常的に使っている方まで,幅広く歓迎します.コードは生成AIに書かせますので,読めなくても構いません.

【受講形式】
eラーニング(オンデマンド)です.期間中であれば,いつでも,何度でも受講できます.章の区切りで中断でき,次に開いたときは続きから再開できます.一度にすべてを終える必要はありません.所要時間は**全体で約3時間半**(動画 約27分+演習 約170分+到達度確認 約15分)です.

【受講形式】
・ パソコン(タブレット・スマートフォンでは演習ができません)
・ 生成AIサービスのアカウント(無料版で構いません)
 Claude,ChatGPT,Gemini,Copilot など普段お使いのもの
・ ブラウザは Chrome 90以降/Edge 90以降/Safari 14以降を推奨します.

以下は可能であればご用意ください.
・ 記録シート(A4・7ページ)を印刷できる環境.書き込みながら進める作りになっています
・ 演習3では uv(Python実行ツール)を導入します.施設のネットワーク制限で導入できない場合は,資料を読むだけでも講座は成立します

【使用するデータ】
すべて公開データです.
・ 胸部単純X線 20枚(JSRT 標準ディジタル画像データベース)
・ CT 1症例(TotalSegmentator dataset,CC BY 4.0)
・ 合成CTファントム(正解のCT値が既知.演習中に生成します)

実在する患者の情報・実運用中の画像は,一切使用しません. 受講者ご自身の施設のデータを外部サービスへ渡すことのないよう,講座内でも繰り返しご案内します.

【受講者数】
制限なし

【プログラム】
配信開始:令和8年9月10日
担当者:近藤世範、近藤達也、市川翔太(新潟大学大学院医歯保健学研究科)

内容目安
準備用意するものと,絶対ルール10分
第1章はじめに・この講座の進め方4分
第2章講義:生成AIの仕組みと限界3分
第3章講義:医療における3つの層(承認済み/研究用/汎用)3分
第4章演習1:ことばで画像を聞く ── 胸部X線20枚を生成AIに読ませ,聞き方で所見がどう変わるかを記録する4分+60分
第5章演習2:研究用ツールを使う ── TotalSegmentatorで臓器体積を求め,生成AIに文章化させて数値と単位を突き合わせる4分+50分
第6章演習3:作らせて,育てる ── 生成AIに医療画像ビューワーを作らせ,CT値が正しいかを検証する5分+60分
第7章まとめ・到達度確認・アンケート3分+15分

【参加費】
無料

【締め切り】
令和8年12月31日
締め切り後も受講可能です。
参加申し込みフォームから随時受講してください。
ただし、締め切り日以降のメール・質問掲示板での問い合わせについては対処できない場合があります。

【参加申し込み】
下記のフォームより必要事項をご記入ください.
折り返し,講座ページのURLとパスワードを自動でお送りします.
https://forms.gle/BkGTkEdXyQXwZQSi9

※ 自動返信メールが届かない場合は,迷惑メールフォルダをご確認のうえ,下記までご連絡ください.

【お問い合わせ】
近藤世範(新潟大学大学院医歯保健学研究科)
E-mail: mkc00060@mail.cc.niigata-u.ac.jp