第4回 電子線治療の線量校正入門

【開催の概要】
がんの放射線治療では、表在性の疾患などに対して電子線治療が広く用いられています。しかし、光子線治療と比べて、その物理・技術的側面の理解や実践面でのスキルが医療従事者の間で十分広く共有されているとは言い難い現状があります。そこで、実際に病院で電子線治療の線量校正に携わる診療放射線技師・医学物理士の方々を対象とした入門講座を開催し、電位線治療の線量校正の理論を深く理解し、実際に医療現場で役に立つ実践力を強化することを目指します。

【想定する参加者】
放射線治療部門で臨床業務を行っている(または、今後行う可能性のある)診療放射線技師、医学物理士を対象とします。初学者を主な対象としますが、電子線治療の物理・技術的側面について学び直したいと考えているすべての方を歓迎します。

【プログラム】

日時:令和6年 3月 2日(土) 12時50分 − 16時20分
場所:新潟大学医学部保健学科 ヘルスサイエンス多目的室(A棟4階)

開会挨拶・案内:12:50-13:00(10分)
宇都宮 悟(新潟大学大学院保健学研究科) 

教育講演:高エネルギー電子線の吸収線量評価:13:00 – 14:00(60分)  
伊部 貴幸(新潟県立燕労災病院)

休憩10分

実習1:電子線の吸収線量評価用シートの作成:14:10 – 15:10(60分)
早川 岳英(新潟大学大学院保健学研究科)
宇都宮 悟(新潟大学大学院保健学研究科)
伊部 貴幸(新潟県立燕労災病院)

休憩10分

実習2:電子線の吸収線量評価用シートを使った線量評価:15:20 – 15:50(30分)
早川 岳英(新潟大学大学院保健学研究科)
宇都宮 悟(新潟大学大学院保健学研究科)
伊部 貴幸(新潟県立燕労災病院)

質疑応答・アンケート回答:15:50 – 16:10(20分)

閉会挨拶:16:10 – 16:20(10分) 
早川 岳英(新潟大学大学院保健学研究科)

【必要機材など】
受講の際にはMicrosoft Excel(マイクロソフト)が使用可能なPCをご持参ください。

【参加費】
無料

【募集人数】
最大30名

【申し込み締め切り】
令和6年2月22日(木)
※締め切り日前でも、最大募集人数に達した場合は締め切らせて頂きます。

【参加申し込み】
参加申し込みは終了しました。多数のご参加を頂きありがとうございました。

第3回 静脈路確保をはじめとしたOFF-JTプログラム(入門編)

[開催の概要]
医師や看護師の働き方改革が推進され,他医療職種者へのタスクシェアリング,タスクシフティングが動き始めています.診療放射線技師においても,造影剤を使用した検査や核医学検査のために静脈路確保や抜針止血を行う行為などが業務範囲の拡大の対象となっています.これらの医療行為は,厚生労働省が定めた研修を受けた後に実施できることとなっていますが,1度の実技研修だけでは十分な習得は困難です.比較的規模の大きな医療施設においては,医師や看護師に対しては院内でのOJT(On the Job Training)を通した教育プログラムが充実しており,実践されています.一方,診療放射線技師の場合は初めてのケースであり,教育プログラムの構築が各施設で模索され,タスクシェアリングが滞っている実情があります.本講座の目的は,医療の質の維持向上かつタスクシェアリングの推進であり,OJTなど院内研修開催による管理職の負担軽減として,職場外(保健学科内)でのOFF-JT(Off the Job Training)の仕組みづくりとOJTとの組み合わせによる相乗効果の期待です.医師,看護師,臨床検査技師,臨床工学技士などの医療職種者においても,教育者側としての参加やスキルアップ,他施設でのノウハウが学べる機会につながることを期待しています.

[想定する参加者]
医師,看護師の働き方改革の実践により,静脈路確保の実務が急務となっている施設の方を想定しています.また、すでに診療放射線技師が静脈路確保,抜針,止血を行っている施設において,業務拡大の実技資格を持った医療人を更に育成をしたいが,教育訓練の機会や機器がない施設の方も対象にしております.このほか,一時的に医療現場から離れていたが,再就職や職務再開のため研修を通して学びたい医療従事者を想定しています.関係する医療従事者の方々のご参加をお待ちしております.

令和5年度 第3回 静脈路確保をはじめとしたOFF-JTプログラム(入門編)

日時:令和5年 12月 23日(土)13時00分−17時00分

場所:新潟大学医学部保健学科 ヘルスサイエンス多目的室(A棟4階)

開会挨拶&案内
13:00-13:10(10分)山崎 芳裕(新潟大)

教育講演:新潟大学医歯学総合病院における新人教育
13:10-13:40(30分)金澤 勉 先生(新潟大学医歯学総合病院 診療支援部 部長)
 
休憩10分

実習1:静脈路確保(使用機器の仕組みの理解と組み立て,設営と撤去とその方法を含む)
13:50-15:50(120分)折笠 康宏 先生(長岡中央綜合病院 前診療放射線技師長)
 
休憩10分
 
実習2:上部消化管(チューブからの造影を想定,使用機器の組み立てとその仕組みの理解,撤去方法を含む)
16:00-16:50(50分)新潟県内のファシリテータなど

アンケート回答
16:50-16:55(5分)市川 翔太(新潟大)

閉会挨拶
16:55-17:00(5分)山崎 芳裕(新潟大)

(必要機材)
本学のファントムや消耗品を使用しますので,受講者が準備する機材はございません.

(参加費)
原則無料

(募集人数)
20名程度.
お申し込み人数によっては,募集締め切り後にお断りする場合があります.

(申し込み締め切り)
令和5年 12月 16日(土)(ただし定員に達し次第締め切ります)
令和5年 12月 22日(金)まで延長いたします.
お申し込みありがとうございました.

*)別ウィンドウで申し込みページが開きます.

(運営スタッフ)
山崎 芳裕・市川 翔太(新潟大学)

第2回 医療画像解析実践—Reiliを用いた領域抽出・3D-CT画像を用いた手術支援画像作成

[開催の概要]
3次元画像解析ワークステーションを用いた立体構築は,ロボット支援手術や鏡視下手術の増加に伴い,診断のみならず治療にも大いに貢献するものになっています.そこで,3次元画像解析ワークステーションを用いた医用画像解析の方法を,ハンズオン形式で学ぶことを本講座の目的とします.診療放射線技師をはじめとする医療従事者を対象に,医療技術のスキルアップに役立つ研究・教育を支援します.

[想定する参加者]
3次元画像解析ワークステーションの使用経験があまりない,基本的な骨や血管の構築は行っているが更なる画像作成のレベルアップをはかりたい,手術支援画像の作成に挑戦してみたい,そのような初学者を主な対象とします.3次元画像解析ワークステーション「SYNAPSE VINCENT」を用いた講座になりますが,他のメーカーのワークステーションでも応用可能な操作を基本に行います.基本的な画像解剖および画像処理の知識のある医療従事者の方々のご参加をお待ちしております.

令和5年度 第2回 医療画像解析実践

日時:令和5年 11月 25日(土) 12時55分−17時00分

場所:新潟大学医学部保健学科 C106

開会挨拶&案内
12:55-13:00(5分)高橋 直也(新潟大)

実習1:VINCENT基本パッケージ使用法と臨床における時短ハック
13:00-13:50(50分)岡本 昌士(新潟大)
 
休憩10分

実習2:3D-CTを用いた手術支援画像作成の実践~ロボット支援下腎部分切除術を題材にして~
14:00-15:50(100分, 途中休憩10分)市川 翔太(新潟大)

 休憩10分
 
実習3:診断・治療におけるアドバンスドパッケージ実演~最新のセグメンテーション~
16:00-16:50(50分)髙木 幸亮(富士フイルムメディカル 3D営業技術グループ)岡本 昌士(新潟大)

アンケート回答
16:50-16:55(5分)岡本 昌士(新潟大)

閉会挨拶
16:55-17:00(5分)高橋 直也(新潟大)

(必要機材)
本学のPCを使用しますので,受講者が準備する機材はございません.

(参加費)
原則無料

(募集人数)
ライセンスの関係で10名程度.
お申し込み人数によっては,募集締め切り後にお断りする場合があります.

(申し込み締め切り)
令和5年 11月11日(土)(ただし定員に達し次第締め切ります)
お申し込みありがとうございました.

*)別ウィンドウで申し込みページが開きます.

(運営スタッフ)
高橋 直也・岡本 昌士・市川 翔太(新潟大学)

第1回 AI医療画像解析プログラミング入門

[開催の概要]
近年のAI(artificial intelligence)の発展は目覚ましく,医療分野でも大いに活用されています.特に今後も医療分野で益々の利用が期待されるディープラーニング(deep learning,深層学習)を用いた医療画像解析に関連するプログラミング入門講座を開催します.深層学習を用いた医療画像認識や画像処理の方法を,半日かけて体験的に学ぶことを本講座の目的とします.看護師,診療放射線技師,臨床検査技師,医師などを対象に,深層学習に関連する技術を広め,医療に役立つ研究・教育を支援します.

[想定する参加者]
プログラミング経験はないが最近の医療AI(特に画像解析)に興味を持っている,プログラミングの経験は多少あるが,深層学習についてのプログラムにまだ触れたことがない,もしくは,始めたばかりである,やってみようと思うが最初のとっかかりがよくわからない,そのような初学者を主な対象とします.その他,最近,やり直したい,新しい環境を学んでみたい,深層学習を自分のPCで実現したい,という方も歓迎です.看護師,診療放射線技師,臨床検査技師,医師などの医療従事者の方々のご参加をお待ちしています.


令和5年度 第1回 AI医療画像解析プログラミング入門

日時:令和5年 9月 30日(土) 12時50分−18時00分

場所:新潟大学医学部保健学科 ヘルスサイエンス多目的室(A棟4階)

開会挨拶&案内:12:50

教育講演:医療画像解析用AIの最新動向:環境構築編
13:00-13:40(40分)   原 武史(岐阜大)

実習1:MATLAB基礎
13:40-14:40(60分)  近藤 達也(新潟大)

休憩10分

実習2:MATLBによるディープラーニングの実践(分類・回帰)
14:50-16:10(80分)  近藤 達也(新潟大)

休憩10分

実習3:MATLABによるディープラーニングの実践(分類・領域分割・ノイズ低減)
16:20-17:40(80分)  近藤 達也(新潟大)

質疑応答・アンケート回答(20分)

(必要なPC)
受講の際にはMATLABをインストールしたPCをご持参ください.MATLABのインストールや必要なPCのスペックなどはMATLABのウェブを参照してください.本実習ではDeep Learning Toolbox,Image Processing Toolboxも必要です.MATLAB評価版の利用期限は30日間ですので受講日に利用可であるようにご留意ください.


*)別ウィンドウで申し込みページが開きます.

(参加費)
原則無料

(募集人数)
30名程度.
お申し込み人数によっては,募集締め切り(9月24日)後にお断りする場合があります.


(運営スタッフ)
近藤世範・近藤達也(新潟大学)