第3回 静脈路確保をはじめとしたOFF-JTプログラム(入門編)

[開催の概要]
医師や看護師の働き方改革が推進され,他医療職種者へのタスクシェアリング,タスクシフティングが動き始めています.診療放射線技師においても,造影剤を使用した検査や核医学検査のために静脈路確保や抜針止血を行う行為などが業務範囲の拡大の対象となっています.これらの医療行為は,厚生労働省が定めた研修を受けた後に実施できることとなっていますが,1度の実技研修だけでは十分な習得は困難です.比較的規模の大きな医療施設においては,医師や看護師に対しては院内でのOJT(On the Job Training)を通した教育プログラムが充実しており,実践されています.一方,診療放射線技師の場合は初めてのケースであり,教育プログラムの構築が各施設で模索され,タスクシェアリングが滞っている実情があります.本講座の目的は,医療の質の維持向上かつタスクシェアリングの推進であり,OJTなど院内研修開催による管理職の負担軽減として,職場外(保健学科内)でのOFF-JT(Off the Job Training)の仕組みづくりとOJTとの組み合わせによる相乗効果の期待です.医師,看護師,臨床検査技師,臨床工学技士などの医療職種者においても,教育者側としての参加やスキルアップ,他施設でのノウハウが学べる機会につながることを期待しています.

[想定する参加者]
医師,看護師の働き方改革の実践により,静脈路確保の実務が急務となっている施設の方を想定しています.また、すでに診療放射線技師が静脈路確保,抜針,止血を行っている施設において,業務拡大の実技資格を持った医療人を更に育成をしたいが,教育訓練の機会や機器がない施設の方も対象にしております.このほか,一時的に医療現場から離れていたが,再就職や職務再開のため研修を通して学びたい医療従事者を想定しています.関係する医療従事者の方々のご参加をお待ちしております.

令和5年度 第3回 静脈路確保をはじめとしたOFF-JTプログラム(入門編)

日時:令和5年 12月 23日(土)13時00分−17時00分

場所:新潟大学医学部保健学科 ヘルスサイエンス多目的室(A棟4階)

開会挨拶&案内
13:00-13:10(10分)山崎 芳裕(新潟大)

教育講演:新潟大学医歯学総合病院における新人教育
13:10-13:40(30分)金澤 勉 先生(新潟大学医歯学総合病院 診療支援部 部長)
 
休憩10分

実習1:静脈路確保(使用機器の仕組みの理解と組み立て,設営と撤去とその方法を含む)
13:50-15:50(120分)折笠 康宏 先生(長岡中央綜合病院 前診療放射線技師長)
 
休憩10分
 
実習2:上部消化管(チューブからの造影を想定,使用機器の組み立てとその仕組みの理解,撤去方法を含む)
16:00-16:50(50分)新潟県内のファシリテータなど

アンケート回答
16:50-16:55(5分)市川 翔太(新潟大)

閉会挨拶
16:55-17:00(5分)山崎 芳裕(新潟大)

(必要機材)
本学のファントムや消耗品を使用しますので,受講者が準備する機材はございません.

(参加費)
原則無料

(募集人数)
20名程度.
お申し込み人数によっては,募集締め切り後にお断りする場合があります.

(申し込み締め切り)
令和5年 12月 16日(土)(ただし定員に達し次第締め切ります)
令和5年 12月 22日(金)まで延長いたします.
お申し込みありがとうございました.

*)別ウィンドウで申し込みページが開きます.

(運営スタッフ)
山崎 芳裕・市川 翔太(新潟大学)