新潟大学大学院保健学研究科 博士前期課程 専門看護師(CNS)教育課程の概要

専門看護師(CNS)とは

 専門看護師(CNS)制度は、複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識・技術を深めた専門看護師を社会に送り出すことにより、保健医療福祉の発展に貢献し、併せて看護学の向上をはかることを目的としています。 新潟大学大学院保健学研究科では、「慢性看護」「がん看護」「地域看護」「遺伝看護」の4分野の専門看護師の資格取得を目指すことができるコースを開設しました。各分野の専門看護師の活動については次のとおりです。

 

「慢性看護」

 慢性疾患の予防と患者・家族への療養支援は、今日の高齢社会において重要な課題です。2021年6月現在、8名の修了生が慢性疾患看護専門看護師認定審査に合格し、県内で活躍しています。修了生と慢性看護を学ぶ大学院生が集う「新潟慢性看護研究会」も長く運営され、複雑な課題を抱える事例の検討や研究を通して慢性看護について啓発しあいながら学び、実践への活用を通して看護の質を高めています。地域の人々の健康と幸福への貢献を目標に、皆で頑張っています。どうぞ御連絡下さい。

連絡先 清水詩子 
shirakaba*clg.niigata-u.ac.jp
(*を@に変更してください。)

 
「がん看護」

 がん看護専門看護師は、がんを患う方々およびそのご家族の苦しみを多様な側面から理解し、生活の質の視点に立った水準の高い看護を提供することを役割とします。がん看護専門看護師コースでは、多彩な講師陣による講義、先進的な教育プログラムや新潟大学ちいきの保健室等を活用した演習、新潟大学医歯学総合病院や県立がんセンター新潟病院での実習により、治療期から終末期に至るがん看護・緩和ケアの高度看護実践の探求・開発に取り組んでいます。

連絡先 坂井さゆり
sakai*clg.niigata-u.ac.jp
(*を@に変更してください。)

 
「地域看護」

 地域看護専門看護師は、保健行政等の領域においてエビデンスに基づいた水準の高いケアを提供し、保健師のスペシャリストを目指します。個人・家族および集団・地域に所属する人々の健康実態の分析・看護介入方法・評価や、地域包括ケアを推進するための保健福祉システムの開発・施策化、人材育成等、行政における地域保健活動において専門看護師の6つの役割を果たせる能力を育成します。県や市町村に勤務している社会人学生が地域看護CNSを目指して大学院で学び直しをしています。

連絡先 佐藤美由紀 
m-sato*clg.niigata-u.ac.jp
(*を@に変更してください。)

 
「遺伝看護」

「ゲノム医療」という言葉をご存じでしょうか?がんゲノム医療、遺伝子パネル検査、出生前診断、発症前診断・・・これらはすでに、国民に対して医療として提供されています。社会や国民のゲノム医療に対する期待も、高まるばかりです。このゲノム医療には「遺伝看護」が必要不可欠です。この最先端の技術は、多職種が参画し、チームとして患者・家族を支えていくことが必要です。そのチームの一員である看護職には、「遺伝看護」の知識と実践能力が求められています! 本課程では国内外のネットワークを活用し、遺伝看護に関する実践家や研究者のフロンティアの育成を目指します。ご連絡をお待ちしております。

連絡先 有森直子 (ホームページはこちら)
arimori*clg.niigata-u.ac.jp
(*を@に変更してください。)
 

専門看護師への道

専門看護師は、日本看護協会が認定する資格制度であり、下記の過程により専門看護師認定審査に合格することによって、専門看護師の資格を得ることができます。