大学院生の募集


宮坂研究室では、大学院保健学研究科の大学院生(修士・博士)を毎年若干名募集しています。進学を希望する方は、以下の研究指導方針の概要をよく読んで、応募してください。

研究指導できるテーマ

研究テーマの設定は、あくまで大学院生が自分で行うべきものです。以下の大きな2領域に関わるテーマであれば概ね指導は可能と思いますが、事前に相談をしてください。

  1. 保健医療の諸問題への倫理的アプローチ
    生命倫理・医療倫理・看護倫理など。保健医療の様々な領域での倫理問題の研究。私の基本的な見通し、スタンスは、拙著『医療倫理学の方法 ― 原則・手順・ナラティヴ』を読んでください。
  2. 保健医療の諸問題へのナラティヴ・アプローチ
    ナラティヴ・メソッド、NBM (narrative based medicine)、医療と物語論など。私の基本的な見通し、スタンスは、『医療倫理学の方法 ― 原則・手順・ナラティヴ』の「物語論」の項を読んでください。

想定している大学院生

1) 新潟大学の保健学科で卒業研究の指導を受けた人
2) 他大学の看護系学部卒業生(卒業見込みの人を含む)
3) 看護系以外の学部等の卒業生(卒業見込みの人を含む)
4) 社会人で、業務を行いながら大学院で学びたい人

  • これは優先順位ではありません。研究指導の可能な人数であれば、様々なバックグラウンドの方を歓迎します。ただし、どのような場合でも、応募の前に私と面談をして、受け入れ可能かどうかを相談してください。(大学院受験の際の必須事項になっています。)
  • 4) については、実際には看護師・保健師・助産師・養護教諭など、看護資格を持っている方が多く入学していますが、医師など看護系以外の医療従事者も歓迎します。ただし、看護学領域のカリキュラムを履修することになること(つまり、私の研究指導のみでなく、看護学領域の学習をすること)についてご理解の上、ご応募下さい。

現在の大学院生

  • 大学院の指導は最近始めたばかりですが、07年度1名、08年度1名の新入生を迎え入れています。
  • ちなみに、学部生の卒業研究指導は、例年3~7名の範囲で受け入れています。

学生生活・研究環境・研究経費など

  • 研究室では、月に1~2度程度のゼミを行います。その他、個別に研究の相談に応じています。
  • いわゆる講座制ではないので、基本的にマンツーマンの指導を行っています。研究テーマによって、随時ほかの教員や外部の専門家と共同で研究指導体制を組むようにしています。
  • 調査研究の場合、テーマによって、フィールド、その領域の専門家・保健医療従事者・患者等へのコンタクトを、私と共同で行います。
  • 大学院生は、新潟大学の施設を学部生以上に自由に利用できます。図書などの資料、大型印刷機などの資料作成機器、各種実験機器(私のテーマには関係しませんが)等の利用が、ほぼ教員と同等に行えます。
  • 保健学研究科・看護学分野では、大学院生室を用意しています。机、PC(共用)、無線LAN環境を用意しています。研究図書は、テーマにもよりますが、宮坂研究室にある程度まとまった蔵書があります。
  • 研究テーマにより、私が受けている科研費を用いた研究等の研究協力者として位置づけられる場合には、調査旅費、学会発表旅費等の、研究経費の一部を提供しています。

修了後の進路について

  • ご存じのように、大学院が大幅に増えた一方で、大学教員等の研究職の雇用はさほど増えてはいません。このため、研究職を志望する方は、狭き門であることを覚悟した上で臨んでください。
  • 社会人入学で、現場や他の医療職に継続して就こうという方は、各位で責任を持って修了後の見通しを立てて進学してください。
  • どのような場合でも、進路について可能な限り支援をし、大学院生が不利益を被ることのないよう、対応いたします。

参照リンク

  • 保健学研究科募集要項
    新潟大学大学院保健学研究科の公式の募集要項です。熟読して志願してください。応募の前に、必ず直接私に連絡をして、進学について相談をし、受け入れの確認をとってください。このプロセスがない場合、受験をしても不合格になることがあります。
  • 宮坂の研究業績の一覧
    当然のことながら、私が行ってきたことをよく理解した上で、指導を受けるに値するかどうかを見きわめてから志願してください。

© Michio Miyasaka 2014