自己紹介


略歴

  • 1965年長野県松本市生まれ。松本県ヶ丘高校卒業、早稲田大学・教育学部理学科生物学専修卒業、大阪大学・大学院医学研究科修士課程修了、東京大学・大学院医学系研究科博士課程単位取得、博士(医学、東大)。専門は生命倫理、医療倫理など。現在、新潟大学医学部保健学科教授。

業績一覧

  

連絡先

  • 郵便等は下記までお願いします。
  • 〒951-8518 
    新潟市中央区旭町通2番町746番地 新潟大学医学部保健学科 宮坂宛
  • メールは以下のアドレスまでお願いします。


自己紹介

  • 高校を出るころ、自分の進んでいくかもしれない道は、哲学、生物学、美術の三つでした。どの道に進むことになっても、「生とは何か?」、「生命とは何か?」が、自分にとってつねに変わらぬ問いだったと思います。結局私はその問いを哲学ではなく、生物学、なかでも分子生物学に求め、大学院の途中まで過ごしました。その後、哲学(あるいは、より広範囲の人文・社会科学)の観点からこの問いかけを続けたいと考え、「生命倫理学」に出会いました。
  • 生命倫理学は学際的な学問なので、哲学、医学、法学、社会学等々、様々な領域の知識や方法論を活用することが必要です。そういう学際的な勉強は、結局のところ「個人的にする」(自分一人でするか、あるいは学際的な関心とマインドを持った数少ない人と一緒に勉強する)しかなかったと思っています。日本の学問は今でも「縦割り」式で、学者の慣習が大きく違っていたりします。その違いに戸惑ったり、笑ってしまったりしながら、ここまでやってきたのですが、なかなか面白い経験でした。


新潟というところ

  • 新潟の気候風土は、内陸育ちの私には驚くようなものでした。河口域らしい、肥えた土地と、豊かな農作物の実り。古い豪農の住処に残る、信州人からすれば驚くほどの「ゆとり」の気配。官舎のすぐそばに広がる日本海の表情――夏は湖面のように静かで、冬は陸地に噛みつくような大波が寄せます。
  • 海に限らず、夏冬のコントラストは劇的です。12月にもなると、ほとんど毎日雨か雪になります。寒さこそあまり厳しくはありませんが、陰鬱な空、突然の雷鳴と、厳しい自然に包まれます。それが4月になると、一転して色彩の豊かな季節が始まります。花々は北国らしくいっせいに咲き始め、のどかな田園が緑に染まります。マネの絵を思わせる日没が毎日続き、街と自然と農業が近接した素晴らしい都市生活を実感することができます。
© Michio Miyasaka 2014