卒研前準備-練習課題-

【課題】 胸部X線画像から腫瘤陰影を自動検出する方法を考案し,プログラミングで実装する
【目的】 画像処理,プログラミングおよび当研究室での研究に必要な周辺知識の習得
【締切】 5月13日(金) ←この日にひとりずつ成果を発表してもらいます.PowerPointで作ったスライド使用
【資料】 画像表示用のプログラム →view.tar

画像表示用のプログラムは,tarでまとめられていますのでDL(ダウンロード)後,tar xvf view.tar と入力してください.←Linux Kterm上で.
すると,usViewというディレクトリが作られます.このディレクトリの中にプログラムが入っています.

ファイル名

使用関数 説明
main.c main 処理の流れが把握できます.呼び出している各関数がどういう処理を行っているのか十分に理解してください.
rw_data.c read_ushort 画像データの読み込みを行います.理解できるとベストですが,関数が使えるだけでも構いません.
winproc.c winproc, reverse, reduction 階調変換,反転,表示画像の縮小をそれぞれ行います.画像データのピクセル値の参照など,画像を扱う上で大事な書式がいくつか含まれています.どのような処理を実行しているのかプログラムから読み取れるようになるとベストです.
byte_swap.c byte_swap 2バイトデータのバイトの上下を入れ替えます.関数が使えるだけでも構いません.
xdisp.c InitDisplay, DisplayImage

画像を表示するウィンドウの生成(InitDisplay),および生成したウィンドウに画像を表示します(DisplayImage).プログラムの中身は特に理解する必要はありません.関数が使えればOK.

Makefile  

make用の設定ファイル.眺める程度でOK.ソースファイルを追加したときあるいは実行ファイル名を変更するときなどには編集する必要がありますが,それほど複雑ではないので見ればわかると思います.

C言語の本などでは,コンパイルに直接gccを使用していますが,ここでは便利なmakeコマンドを使用します.
方法は簡単でKterm上でmakeと入力するだけです.

DL後の実行は次のような流れになります.下の使用画像をDLして実行してみてください.この画像表示用のプログラムをベースに課題を進めてください.

コマンド 説明
tar xvf view.tar 上述のようにtar解凍

cd usView

ディレクトリ移動
make コンパイル→ViewImageが生成される
./ViewImage 画像ファイル名 画像の横幅 画像の縦幅 実行→ファイル名にはパスも含める

【使用画像】 

JPCLN001.IMG JPCLN007.IMG
JPCLN014.IMG JPCLN015.IMG

矢印は腫瘤陰影の位置を示しています.これらの場所だけを正確に検出できるように処理を考えて実装してください.

//画像の仕様
ヘッダーなし,rawデータ,2048×2048マトリクス,0.175mmピクセルサイズ,4096(12bits)グレイスケール

//画像使用にあたっての注意事項
使用画像は,日本放射線技術学会から提供されている「標準ディジタル画像データーベース[胸部腫瘤陰影]」から抜粋したものです.使用は,研究用途に限定されており,また,日本放射線技術学会より直接入手した個人もしくは団体のみに限られています.こうしたことを考慮し,画像のDLは学内からのみとしました.ただし,学内でDLし自宅などに持ち帰って課題に取り組むのはOKとします.他の人への無断流用,配布は禁じられてますので注意してください.

//DLについて
ファイル名をクリックしてください.マウスの左クリックでDLできない場合は,右クリック後「ファイルに保存」を選んでください(特にUNIX系の場合).

JPCLN019.IMG  

画像処理やプログラミングについてはさまざまな本が出版されていますので,勉強用の資料にはことかかないと思います.また,研究室にも少ないですが本がそろってますので,参考にしながら進めてください.図書館やネット上の資料などを活用するとなおいいかもしれません.もちろん,わからない,行き詰った,気分転換したぃなどのときには,どしどし質問にきてください.以上.

Last update : 2005年09月07日 19:36