研究活動

大学教員という立場、国や企業から研究費を受けて研究を行っている立場からも、自分がしている研究やその成果を社会に広く発信することは義務であると考えます。 こちらの少しずつ内容を増やしていきますので、気が向いたらこちらのページをのぞいてみてください。

住吉の研究業績等は、Research map をご覧ください。

■1.化学療法中の小児がん患児のQOLに着目した研究(プレパレーションにも関連しています) 

    
化学療法の小児の食事、特に免疫能が低下した小児の食事について、こどもたちが理解できるようにする教材開発を行っています。
この研究について簡単に説明します。この研究は、化学治療を受けて免疫能が低下し、易感染性が高まり食べたいものが食べられなくなる患児と家族への食事支援をすることを目的として実施しています
食べられないものは,この動物たちの口の中に入らないようになっています.加熱すると,あら不思議!小さくなって,口に入るサイズとなります。
この玩具は、他大学の工学部の学生が制作したものです。このように、多職種連携により、小児医療の環境はよりよいものになっていきます。
  化学療法中の子どもたちは食事に気をつける必要があります。しっかりと加熱したものを食べることが大事です。
(火が通っていないサラダ,野菜,薬味等は禁止)
乳飲料,ヨーグルトなども避けます。果物も,皮が厚いものなら可(禁止の類:イチゴ,さくらんぼ等)


 
生肉は動物たちの口に入りませんが、鍋に入れると、
なんと!
こんがりステーキになりました。

このようにして遊びながら食べられるもの・食べられないものを学習します。


■2.小児看護学の教材開発
レンチキュラー印刷を使った教材作成 エンボス加工の一枚で作成します。

つぎにレンチキュラー印刷を使った教材作成について説明します。この4場面から点眼の手技技術を学べます。点眼を正しい方法で行えている人は,半分以下とも言われています.点眼の手技は実際は見えにくいうえに、実習で出会うことはほとんどありません。また学生同士で行うということも、できません。それを4場面だけで理解できるようにしたものです。
点眼薬は、下の瞼に入れて目を閉じます。また片方の点眼薬が、もう一方の目に流れていかないようにします。
  
 赤ちゃんがお薬を飲まなくてはならない時は,どうするでしょうか.薬をミルクで溶いてはいけません.味が変わって,ミルク嫌いになってしまいます.また,大量の水で溶いてしまうと,途中で飲まなくなった場合,どのくらい飲めたかわからなくなるので,少量の湯冷ましで内服させます.そして,その後ミルクを飲ませます.それが,この1枚のレンチキュラー印刷のカードで表現されています.どのような絵が必要か,手の位置はどうか,など教材を多職種連携で作り上げます


■3.VRを使った研究
現在、VRを使用して、学生向け・新人職員向けの教材開発をしています。

     
 最近では,VRを使った教材開発も行っています.実写版の動画で,その様子をみながら自分が看護師ならば,どのように行動するか考えます.  360度の動画を広げると,このような画像になります.こちらは経管栄養中のお子さんの様子と看護師の危機管理について考える動画となります。


4. 視線解析
評価として、視線解析を通して、どの部位に最も目がいくのか、どのように視線が動いているか調べています。