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研究テーマ

 当事者視点を重視した支援体制をめざす基礎的研究

当事者は抱えている状態とはどのようなものか、可視化することを目ざします。
その検証結果からどのような支援体制が必要か検討したいと考えております。 

現在取り組んでいるテーマ
「美味しさ」刺激と随意性嚥下機能との関連―摂食アプローチに向けての検証
私たちが日常生活で使う「味」という言葉は、科学物質の反応としての味覚だけではなく、様々な感覚が統合されたいわば知覚体験を意味しています。いわゆる「味」は、舌の上に分布している味覚細胞のみによってだけでなく実際には味覚以外の数種の感覚(嗅覚・視覚・聴覚・触覚等)を含んだものとして知覚しています。
本研究は、「美味しさ」を感じたときの「飲み込み」は、「美味しさ」を感じないときの「飲み込み」とは違うのではないかという問いを検証するものです。
我々が進めてきた検証成果から、「美味しさ」を生体反応から定量化できる可能性が出てきました(下図)。




それは「瞳孔の縮尺」・「皮膚電気反応」および「唾液内タンパク質の特異的変動」です。これらの検証のもと、「美味しさ」刺激となるサンプルを策定し、随意性嚥下機能の定量化を行っていきたいと思います。

 
    
       味覚(五味)と瞳孔縮尺の測定場面       味覚(五味)と皮膚電気反応の測定場面

※本研究は科学研究費助成基金挑戦的研究(萌芽)課題番号19K22748 の助成を受けて行っております。
 国立大学法人新潟大学共同研究取扱規程に基づき株式会社タケショー様との契約締結し実施しています。

 代表者 内山美枝子
 分担研究者 小山 諭(新潟大学大学院保健学研究科看護学分野 教授)
       飯島淳彦(新潟大学大学院自然科学研究科 教授)
       奥田明子(新潟大学大学院保健学研究科検査技術科学分野 講師)
       黒瀬雅之 (岩手医科大学歯学部 教授 )

検診・検査時の心身負担を減らすため、『快・心地よさ』を重視した
 看護ケア開発の基礎研究

侵襲のある検査や治療における心身の負担を減らす介入方法として、「快・心地よさ」を取り入れた介入を行います。その介入により治療や検査における心身の負担が少なくなり、検査や治療効果の増大を目指しています。

現在取り組んでいるテーマ
人工気候室を用いた環境条件における頭部状態の検証
―抗がん剤脱毛時のウィッグ装着時の頭皮悪化を予測できるケア開発にむけてー

抗がん剤脱毛は,ほぼすべての抗がん剤で起こりうる副作用です。ヘアスタイルは容貌形成並びに周囲に与える印象に大きく寄与します。.そのため,抗がん剤脱毛は,抗がん剤投与を受ける方々の社会的活動に大きく影響し、がん治療による身体的・精神心理的苦痛に加えて社会的苦痛を増加することが問題です。
特に就労がん患者は,継続するがん加療のための就労時間の短縮を補うため,自身の身体状態は後手に回ることが多い現状です。抗がん剤は,毛髪のみではなく毛髪を支える頭皮にも影響を及ぼすことが,がん患者に対するQOL向上の中で強く提起されてきました。我々は,がん患者自身のセルフケアの重要性を強く感じ,そのための頭髪・頭皮リテラシーの向上につながる自宅でのセルフアセスメントの構築に着手したいと考えていますセルフアセスメントの構築には,@頭皮の出すシグナルの定量化A科学的に裏付けされた頭皮状態の評価B人工知能を用いた@とAの関連付けを行うことを軸としています。そこではじめに着手していることは「環境条件における頭部状態の検証」「画像解析による抗がん剤脱毛頭皮の形態構造の検証」です。



研究にご協力いただける方を募集しております。

詳細は研究参加者募集をご覧ください → こちらから
※本研究は科学研究費助成事業基盤研究(B)課題番号19H03931 の助成を受けて行っております。
 代表者 内山美枝子


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内山 美枝子 Mieko Uchiyama

〒951-8518
新潟市中央区旭町通2-746
新潟大学大学院保健学研究科
看護学分野 
研究室 E棟2階214号室

E-mail
uchiyama★clg.niigata-u.ac.jp
(★は@に変更してください)