脳CT灌流画像に関する研究
脳CT灌流画像は,ヨード造影剤を末梢静脈から急速静注し,経時的に撮影することで脳血流を評価する検査法であり,取得された画像は空間的な情報に加えて,時間軸方向の情報を有します。臨床では,撮影中の体動や患者の血流動態等により,解析に十分な画像フレームを取得できない場合があり,深層学習を用いて不足した画像フレームを補完する方法を検討しています.また,脳CT灌流画像上に表現された病変の表現型を画像特徴量として抽出することで,脳虚血病変の精細な評価を可能にする新たな画像バイオマーカーを確立することを目指しています。

【関連する論文】
Ichikawa S, et al. Radiol Phys Technol. 2024;17(3):666-678.
医用画像情報を用いた患者体重推定に関する研究
患者体重は,放射線検査の被ばく線量管理や造影剤投与量の算出に必要な体格指標ですが,特に救急医療では簡便に正確な患者体重を把握することは必ずしも容易ではありません.そこで,機械学習/深層学習を用いて画像診断を目的に撮影された単純X線写真やX線CT画像,その撮影条件等から患者体重を推定する方法の可能性を検討しています.

【関連する論文】
Ichikawa S, et al. Sci Rep. 2021;11(1):15627.
Ichikawa S, et al. Radiol Phys Technol. 2023;16(1):127-134.
Ichikawa S, et al. J Appl Clin Med Phys. 2023;24(8):e14080.
Ichikawa S, et al. J Comput Assist Tomogr. 2024;48(3):424-431.
Ichikawa H, et al. J Appl Clin Med Phys. 2024:e14467.