当プロジェクトについて

(1)目的(新潟大学の教育戦略との関連を含む)   

 保健学科と工学部の学生が、新潟地域における医療・介護の現状や課題解決のための方法を学び、保健医療福祉関係団体や自治体、企業と学生が協働して実践的課題に取り組む「共修型フィールド学修」の構築を試みる。
 本課題は、新潟大学将来ビジョン 2030「教育・学生支援ビジョン、目標 1-1」を達成するための学習方略の検討である。

(2)これまでの取り組み  

(実施主体としての内容を含む。なお,前年度採択された課題を申請する場合には発展性について記入すること。)
 申請者は、平成30年度「看護学と工学の融合による次世代型看護技術演習法の検討」 を課題に、本制度の助成を受けた。その後も、工学部と保健学科の教育・研究の交流を促進し、令和4年4月より、保健学研究科と自然科学研究科の共同運営による「保健理工学コース」を開設する準備を整えた。今回申請する共修型フィールド学修の試みは、学修者の能動的学修、地域社会とのつながり、異分野間学生のコミュニケーション促進、ライフイノベーションに向けた萌芽的卒業研究、大学院への早期動機づけへと発展するための取り組みである。

(3)波及効果(取組みが学部、学科の枠を越えて参考になること)と継続性  

 本課題への取り組みは、学部、学科を超えた能動的学修法の参考になり、全学的な発展と継続性の可能性をもつ。最初は、参加を希望する保健学科と工学部の学生、地域医療にかかわる専門職や、各教員につながりのある企業研究者から発信することになる。課題によっては、多様な分野を巻き込む卒業研究、大学院での研究、共同研究、先般オープンしたI-DeAの会員等との共同研究へと発展していくことが期待され、融合プログラム開設の参考になると期待する。さらに、学部3年次まで、各専攻の専門科目を積み上げ、卒業研究課題の取り組みを前に、地域の実践的な課題に取り組むことは、大学の枠を超えて、地域へも波及していくのではないかと期待する。