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放射線計測学および実験

新入生の質問より:
    ・放射線は危険なものだと聞いていますが?
      ・何故そんな危険な放射線を医療に使うんですか?
        ・使っている医療従事者に危険はないんですか?

こんな率直な質問が寄せられました。

もちろん放射線はエネルギーそのものですから、燃えているマッチを素手でつかむようなことをしたらヤケドするのは小学生でも知っていることのように、放射線の間違った使い方はとても危険なものとなります。
しかし火が危険だから、包丁が危ないからと言っていたら快適な暮らしを営むことはできません。ダイナマイトはとても危険なモノであることは誰でも知っています。有用なものほど使い方を間違えるととても危険なものとなります。放射線も同じです。とても有用ですから医療ばかりか、種々の分野で使われているわけですが、その安全な使い方、管理方法等をしっかり勉強して、放射線の医療分野使用の国家試験受験資格を得るのが当専攻です。



放射線が危険かどうか、安全に管理されているかどうかは、放射線の量を測定することによって初めて確認できます。自然界にも色々な種類の放射線が満ちあふれています。しかしそれがたとえ危険な量であっても人間には適切に感じることが出来ません。線香花火の火の玉を素手で掴んでも、その時すぐには気づかないようなものです。人間の五感に代わって、どうやったら色々な種類の放射線を正しく測定できるのかの理論と方法を学び、測定装置の特性等を実習するのがこの実験室です。いわば箸にも棒にもかからない通り抜けるものを、確実に引っかける方法を身につけるわけですネ。それはそれは面白い分野です。

主な実験項目
 ● 放射線計測器の校正
 ● 電離箱線量計の諸特性
 ● GM計数管の諸特性
 ● 電離放射線のエネルギー分析
 ● パソコンによるX線発生装置のX線線質評価
 ● サーベイメータによる環境放射線測定 etc.

last updated: June 21, 2006

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