6.マクロの利用
マクロとは,複数の動作を1るのメニューで実現する小さなプログラムである.このマクロを利用するには,メニュー「Special」の「Load Macros」を選択し,利用したいマクロのファイルを開く必要がある.マクロのファイルはScion Imageに保存されているディレクトリ(通常はC:\ImagePC NT)の「Macros」のなかにある.そして,利用できるマクロは,メニュー「Special」の下方に表示される.
なかでも,フーリエ変換に関するマクロ「FFT.txt」と,より複雑な画像処理を可能とするマクロ「Filters.txt」は,非常に強力である.「FFT.txt」を読み込んだ後の状態を図6−1に示す.ここでは,フーリエ変換,フーリエ逆変換,周波数領域でのフィルタリングが可能となる.特に,「High Pass Filter」と「Low Pass Filter」では,制限する領域を任意に指定できる.また,2のべき乗の形で画素数の領域を自動的に選択することもでき,必ずしも計算可能な画素数で表されてなくても,指定領域のフーリエ変換を実行することが可能である.「Filters.txt」を読み込んだ後の状態を図6−2に示す.一般的な画像処理の手法は,ここでも実行できる.
図6−1 「FFT.txt」を読み込んだ後のメニュー「Special」 図6−2 「Filters.txt」を読み込んだ後のメニュー「Special」