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歴史

本研究は、十日町市と中里村で平成5年に基本健康診査を受診した市・村民について、健診成績をベースとして平成10年まで虚血性心疾患の発症と死亡を追跡した第一コホートと、平成10年の基本健診受診時に生活習慣アンケートを行い、平成15年まで虚血性心疾患、脳卒中、糖尿病、死亡を追跡した第二コホートによって構成されている。当初は平成15年で終了の予定であったが、第二コホートについてはその後の発症も追跡する方向で調整中。

調査項目

身長、体重、既往歴、喫煙習慣、飲酒習慣、食習慣(健診での問診項目のみ)、血圧、健診での血液・血清生化学・尿・眼底検査データ、心電図(一部のみ)
以下、第二コホートのみ:茶やコーヒーの摂取頻度・量、食習慣(独自の項目を含む)、運動習慣、ストレスや行動様式に関する問診
雑誌. 2003 ;12:6-15.

研究の特徴

 本研究では各危険因子の相対リスクだけではなく、危険因子の組み合わせによって絶対リスクを算出することも目標としており、現状ではまだ精度に問題はのこるが、絶対リスク算出シートを健診後の事後指導などに使えるよう公表している。

 また血清も保存している。最近その一部を使ったユニークな結果が出ており、早めに公表したいと考えている。

 なおJALS0次研究には、第一コホートの対象者について平成10年まで追跡したデータと、うち第二コホートにも参加した住民については平成15年までの追跡データが匿名で提供されている(第一コホートがベースのため、エンドポイントは急性心筋梗塞発症または死亡のみ)。


地域紹介

人口

新潟県 旧・十日町市 42,787人(平成16年9月末日住基人口)
新潟県 旧・中里村  6,278人(平成16年9月月末日住基人口)

年齢構成

旧・十日町市 平均45.0歳(平成12年国勢調査)
旧・中里村  平均46.7歳(平成12年国勢調査)

地域の特徴

旧・十日町市(面積212.77km2)と旧・中里村(128.97km2)は平成17年に川西町、松代町、松之山町と共に合併し、(新)十日町市になった(2005年国勢調査人口62,058人、面積589.92km2)。十日町市は新潟県南部の長野県との県境に位置し、東は魚沼丘陵、 西は東頸城丘陵に囲まれた盆地で信濃川や清津川などの河岸段丘でも有名。

 名だたる豪雪地域で、冬には雪まつりが行われる。また3年に1回、世界各国の芸術家が集って「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」が津南町と共同で行われ、野山や市街地に様々なアートが残されている。

 主な産業は農業と、きもの産業で、魚沼こしひかりの産地である。そばどころでもあり、つなぎに海藻のふのりをつかったコシのあるそばを“へぎ”にのせた“へぎそば”で有名。

・十日町市ホームページ
http://www.city.tokamachi.niigata.jp/

清津川河岸段丘
清津川河岸段丘
雪まつり
雪まつり 
きものまつり
きものまつり

研究に関する市民向け広報

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