4.二点嗜好法


 解説資料(PDF)



 実験1: 二点嗜好法で検定してみよう.

方法:

  ある病院で臨床提供している胸部CR画像の粒状性の改善を目的として,画像処理パラメータの変更を行った.

  パラメータ変更前の画像Aと,変更後の画像Bを診療放射線技師10名に観察してもらい,粒状度の良いと思う画像を選択してもらった.その結果,9人が画像Bを選択した.


  この画像処理パラメータの変更は正しかったのか,危険率5%で検定せよ.


 実験2: 乳房X線画像Oの画質改善(コントラスト改善)を図って画像処理Pと画像処理Sをそれぞれ実施した.
 観察者実験を行い,画像処理Pと画像処理Sが有効であったかを二点嗜好法を用いて危険率5%で検定せよ.

方法:

・症例数20: 同症例のO,P,Sは順不同で観察する.


・(O vs. P),(O vs. S),(P vs. S)の3つの組み合わせをそれぞれで検定する.


  観察資料(乳房X線画像)


  記入表Ⅰ&記入表Ⅱ


  棄却限界値の表


2-1.観察者1名(自分)のとき,P値を計算して検定せよ.


2-2.観察者5名(自分+他4名)のとき,棄却限界値の表を使って検定せよ.


  本日の実験2-2「観察者5名...」を実施するために,各自の記入表Ⅱの結果からO,P,Sの総数を掲示板に全員投稿する.投稿形式は以下の通りである.

  参考投稿例(O vs. P)=5:15,(O vs. S)=15: 5,(P vs. S)=10:10

  課題は自分を含め5名(4名は自由に選出可)で検定を実施してください.


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