自己紹介

36年ぶりに故郷に戻りました。看護の世界に入った動機は、地域医療、特に高齢者のケアだったので、地元の新潟で地域ケアを考えたいと思っています。東京では、同郷でもある堀内成子先生のご指導の元、看護学、助産学について、常に新しい試みにチャレンジし、最終的に遺伝看護学を学会の立ち上げ、大学院の新設をして来ました。

IMG_3424s現在、新潟大学大学院において、遺伝看護専門看護師の課程を申請中です。遺伝看護学を、探求する仲間と刺激的な意見交換を繰り広げています。
もう一つの私の研究のテーマは、意思決定支援です。不妊、想定外の妊娠など思うようにいかない出来事の連続の中で、人々はどのように折り合いをつけて、生きて行くのかーということに関心がありました。
生きることは、選ぶこと─。そもそも、選べないこと、選んではいけないことも、選ぶことができると錯覚していることが、私たちを苦しめている場合もあるように思います。
むかし、こどもは授かり物であり、そこには命の質によって選別するという発想は生まれなかったのではないでしょうか。
子どもを作る─という発想は、作るならば最高のものを─という意識を人々にもたらしたのではないでしょうか。このようなテーマについて、倫理学、社会学など多くの方々と意見交換できることを期待しています。

新潟の暮らしは、これまでの東京の暮らしから一変しました。毎朝、施設に暮らす母の朝を創ることから1日が始まります。昔話をして笑う母の笑顔に毎日救われています。猫の額ほどの花壇は、近所の人が、草花の成長を楽しみにしてくれています。これまでやりたかった田植え、山菜採りも念願がかないました。毎朝の散歩で出逢う野良猫は、去年生まれた三毛猫です。魚と野菜の美味しさは、東京でいくら高いお金をだしても得られないものです。


IMG_0900私の親友からいただきました。彼女の真摯な学問への姿勢は常に私の目標です。
わたしの研究室の扉はいつでも開いております。この先の10年、同じ志をもつ仲間とエキサイティングな日々を過ごしていきたいと思います。