現役大学院生インタビュー(看護学分野)

臨床から一度離れて、看護を客観的に眺めてみたいと思いました

 

福島仁美さん(博士前期課程、宮坂研究室)

 

1. 最初に簡単な自己紹介をお願いします。

出身は新潟の長岡です。大学院に入る前は大学病院で看護師をしており、循環器内科と血液内科に勤務しました。

2. どんな研究をされているんでしょうか?

重症の心不全の患者さんで、体の中にペースメーカーや、除細動機能の付いた特殊なデバイスを埋め込んでいる方々がいるのですが、そのような患者さんたちがどのような経験をされているかを   インタビュー調査で明らかにしようという研究をしています。これまでのライフヒストリーをたどってもらいながら、ご自分の病気とどう付き合ってきたか、あるいは、そういったデバイスにどんな気持ちを抱いているか、などを聞きとりました。仕事の都合で半年間休学しましたので、実質 2 年半で修了することになりました。現在は修士学位論文を提出したところです。

3. 大学院生の「典型的な 1 日」について、お聞かせ下さい。

講義が多い時期は、その時によって様々ですが、ときには前の晩に夜勤を入れて、終了後に仮眠をとってから授業(午後6時ころから始まる場合が多い)に行くようなハードスケジュールでやっていましたね。研究時間が長い日というのは、勤務がない休日になりますね。そういう日は朝から夕方までずっと研究に使っていました。仕事がまったくない日があまりなかったので、仕事の移動時間にもパソコンを開いたりしていました。

4. 大学院を修了した後の進路や、将来の夢をお聞かせ下さい。

まだ最終的に決まってはいないのですが、臨床を続けるにしてもそうでないにしても、研究というものが自分の中ですごく魅力的で、どんな形ででも研究を続けられたらいいなと思っています。そのために、一度臨床から離れて、臨床というものを客観的に眺めてみるのもよいのではないかと考えています。

5. 大学院生をやっていて、「楽しいこと」ってどんなことですか?

同期で学んでいる大学院の学生さんたちがとても素敵で、自分とやりたいことが違う場合がほとんどなのですが、同じ授業を受けていても、自分の知っているものとは全然違った臨床場面の話が出てきたりして、それがすごく素敵で、そういう人たちと出会えたことですごくいい刺激をもらえました。  保健師の方や、教育をされている方もおりましたし、同じ「看護」をやっていても、違う視点がたくさん入ってきて、自分の世界が広がったような気がしまして、すごく楽しかったです。日々の忙しい業務の中で流されているようなところがあるなというのを、しっかり振り返ってみることが大学院に来た目的でもあったので、自分がどういうことを考え、また考えられていなかったのかがとても明確になりました。看護というものを見直すことができたかなと思います。

6. お金の面など、大学院生生活の上で、大変なことはありますか?

夜勤明けに授業を受けるのも大変でしたが、カレンダー通りの休みではなく、休日をすべて自分でコントロールできるわけでもないので、日程の調整が大変でしたね。仕事もパートタイムの勤務になって収入が減るので、そういう面でも・・・(笑)。看護の場合、職場の人からの理解を得ることが大切だと思います。自分の場合は、入学前に職場を変えて、そこに勤務する前に大学院のお話をして理解を得ることができましたので、よかったのかなと思います。自分は、仕事は仕事、大学院は大学院と割り切れる方なので、気持ちの切り替えにはあまり苦労しませんでした。現場にいると、研究は「やらされるもの」という印象がありましたが、大学院に来て、自発的で新しい視点を持てるようになることは、看護師としてもすごく魅力的なことだと思いました。大変な部分はありますが、学びも多く、よい出会いもありますし、少し頑張れば、また違う世界が開けると思います。