現役大学院生インタビュー(放射線技術科学分野)

トライ&エラーの繰り返し。よい結果が出たときは嬉しいですね

 

沼田彩美さん(博士前期課程、医学物理士コース、笹本研究室)

 

1.最初に簡単な自己紹介をお願いします。

出身は秋田です。秋田には放射線技師の養成校がなく、新潟大学の保健学科に入学し、4年間すごした後に、そのまま大学院に進みました。

2.どんな研究をされているんでしょうか?

放射線治療で患者さんに放射線を照射するにあたって、どの臓器にどれくらい照射するかの計画がまず必要なのですが、その計画を立てるためのソフトウェアがあります。そこに入力するパラメーター(照射する範囲や量など)に誤差があると、患者さんのどの部位にどのような影響が出るかという研究をしています。ソフトウェアにエラーがあった場合に、実際の治療でどれくらいのエラーとして影響が出てしまうのか、というテーマです。

3.大学院生の典型的な1日について

大学病院に医学物理室というのがありまして、そこにいることがほとんどです。研究ミーティングが月曜と金曜の午後1時からあるのですが、その時に指導教員と2~3時間ほどディスカッションをしていただいています。ミーティング以外の時間のほとんどは、治療計画装置のソフトウェアが入っているパソコンと向き合っています(笑)。

医学物理士コースの授業が多い時期については、2年生の前期に医学物理学実習がありまして、週に一度、朝の8時くらいから午後5時くらいまでを使って実習をします。大学病院で、医学物理士の先生や放射線科の医師にご指導いただいて、すでに終了した治療について、実際のデータを使わせていただいて、一から計画を立ててみるというようなことをやりました。

4.大学院を修了した後の進路や、将来の夢をお聞かせ下さい。

医学物理士コースを修了したら医学物理に関係する仕事をしたいなと思っています。特に、私は治療に関する研究をしていますので、治療に関わるような仕事がしたいですね。医学物理士の受験資格を持っていて大学院修了見込みの人への募集は、全国で見るとけっこうあるのですが、まだ限られているので、そういうところで働けるといいなと思っています。

5.大学院生をやっていて、「楽しいこと」ってどんなことですか?

私の研究はマップロードなどのプログラミングを使っているのですが、大学院に入ってかた始めた素人なので、エラーもしばしば出てしまいます。それに対して、いろいろとトライ&エラーを繰り返して解決を目指して、望ましい結果が得られたときは、すごく嬉しいですね。学会発表も4回しましたし、医師たちの勉強会でもお話をさせていただきました。去年から東北大学と合同で勉強会を行っています。そのような機会を通して様々な経験をできたことがよかったです。

6.お金の面など、大学院生生活の上で、大変なことはありますか?

週に1?2回ほど、大学病院で技師として勤務をしています。ほとんど食費で消えてしまいますが(笑)。考えてみれば、研究しているところで実習もしますし、仕事もさせていただいて、お世話になりっぱなしですね(笑)。私は生活費と食費のほかはそんなに出費のない人間なので、大学院では奨学金も受けずにできています。大変ではありますけれど、わりとハッピーな大学院生活だと感じています(笑)。