現役大学院生インタビュー(放射線技術科学分野)

臨床で20年近く働いて、あらためて学ぶ楽しさを感じています

 

大村知己さん(博士後期課程、李研究室)

 

1.最初に簡単な自己紹介をお願いします。

出身は秋田です。東京の学校を卒業して技師免許を取得し、秋田の施設に入職しました。その後に秋田県立脳血管研究センターに異動となり、今もそこに在職しています。放送大学で保健衛生学士を取得して、2年前に新潟大学大学院の保健学研究科の博士前期課程に入学し、修了後に後期課程に進学しました。もともと大学院に進みたいという希望は持っていたのですが、秋田では物理的な障壁もあってなかなか踏み出せずにいたのですが、職場の先輩が新潟大学で博士号を取得され、その方に紹介されたことが大きなきっかけになりました。

2.どんな研究をされているんでしょうか?

普段は病院で診療放射線技師として仕事をしています。その検査業務の中で、もっと患者さんのためになるような改善すべきことを課題として見つけて、それを研究に結びつけるという流れの中で研究テーマを考えています。放射線検査には被ばくを伴うのですが、患者さんにとって検査を受けるメリットが最大となるよう、より少ない被ばくで検査が行えることが理想です。そのために、4次元
CT(高速スキャンを連続で行うことで血流や臓器などの動態を動画として観察できる装置)を使った検査方法の開発研究を行っています。

3.大学院生の「典型的な1日」について、お聞かせ下さい。

起床はだいだい6時半で、8時には病院に到着しています。病院では、日にもよりますが、午前中から午後3~4時くらいまではだいたい業務を行います。そこからだいたい午後8時くらいまで病院で研究活動を行っています。データの収集や解析を行ったり、論文を書いたりなどですね。その後帰宅して晩ご飯を食べ、その後で少し時間を作って研究に使うこともあります・・・毎日というわけではないのですが。

4.大学院を修了した後の進路や、将来の夢をお聞かせ下さい。

まずは博士号を取ることがゴールではなくて通過点だと思っていますので、職場での研究活動を続けていきたいと考えています。これは大学院に入る前から続けてきたことなので、これからも継続して続けていきたいと思っています。

5.大学院生をやっていて、「楽しいこと」ってどんなことですか?

自分の場合は、ふだん病院で仕事をして、そのあと研究活動をするという一日の流れがある程度決まっている中で、毎日のようには来られないのですが、大学に来て先生とお話をしたり講義を受けたりすることが、すごく新鮮に感じます。20年近く仕事をしてきて、もう一度学生に戻るという感覚が非常に新鮮で、やはり「学ぶ」といのはすごく楽しいことだなという実感しています。

6.お金の面など、大学院生生活の上で、大変なことはありますか?

博士前期課程の前期には特に講義が多く、秋田と新潟をほぼ2週に1回のペースで往復していましたので、さすがに大変でした。遠隔授業などがあればとも思う一方で、先生に会ってお話を聞くということも大切だと思いました。
仕事との両立については、業務と研究をうまい形でリンクさせることがよいのかなと思います。所属する病院にもよると思いますが、業務と研究のリンクがあると、一日の時間をうまく使えますし、家庭に持ち込むことも少なくて済むのかなと思います。