現役大学院生インタビュー(検査技術科学分野)

人生を能動的に生きている感じがします

 

久住亮介さん(博士前期課程、佐藤(英)研究室)

 

1.最初に簡単な自己紹介をお願いします。

出身は新潟です。小中高と新潟市内の学校で、大学は新潟大学医学部保健学科検査技術科学専攻へ進みました。大学卒業後はそのまま大学院保健学研究科へ進みました。

2.どんな研究をされているんでしょうか?

ヒトの体を作っている大切な物質の中にアミノ酸というものがあります。アミノ酸は哺乳類の細胞の表面にある「アミノ酸トランスポーター」というものを通して細胞へ出入りします。これによって体内のアミノ酸のバランスが保たれています。また、アミノ酸トランスポーターが癌などの病気と深く関わることが知られています。つまりアミノ酸トランスポーターを調べることは、ヒトの体や病気を知ることにつながります。

私が注目しているのは「xc系」というアミノ酸トランスポーターの仲間です。実験はマクロファージという免疫系の細胞を用いて行っています。マクロファージには、細菌が出すリポポリサッカライド(LPS)という物質によって、細胞の表面に「xc系」が出てくる性質があります。私はLPSによって「xc系」が細胞表面に出てくる仕組みを明らかにしようとしています。

3.大学院生の典型的な1日について

4.大学院を修了した後の進路や、将来の夢をお聞かせ下さい。

いずれは博士後期課程へ進みたいと考えていますが、大学院を修了した後はいったん病院で検査技師として働くつもりです。数年間働いた後で、博士後期課程へ進む道や、働きながら博士後期課程へ進む道を考えてみたいと思っています。将来なりたいと思っている職業は、専門学校や大学等の教員です。

5.大学院生をやっていて、「楽しいこと」ってどんなことですか?

自分のやりたいことを出来ることが楽しいです。医学系の大学は資格を取るための勉強という性格が強いように感じます。大学院に来て初めて「大学に来たんだなぁ」と実感しました。実験スケジュールなど、毎日の時間を自分でデザインできるので、人生を能動的に生きている感じがして楽しいです。大学院に入ってからTA(ティーチング・アシスタント*)をやるようになり、学部生に実験等を教える機会が出来ました、人に何かを教えることが好きなので、そういった時間も楽しいです。また、学会などに参加すると、その分野のプロフェッショナルから最新の知見を聞けたり、関わりのない分野の話も聞くことができたりします。自分の知識が増えていくのは嬉しいですね。

6.お金の面など、大学院生生活の上で、大変なことはありますか?

学校にいる時間が長く、運動する時間が減って体重が増えて困っています(笑)。実験によっては朝が早いので、朝が弱い自分には少し大変です。実験が上手くいかない時は少し辛いですね。論文や実験手順書は英語で書かれていることが多く、英語が苦手な自分は少し大変ですね。

同級生が働いて社会に貢献しているのに、自分だけ好きなことをやっていてよいのだろうかと、たまに思います(笑)。クラスが40人いた学部生の頃と違って、院生の同期が少なくて寂しい・・・。

*ティーチング・アシスタントについて

ティーチング・アシスタントとは、優秀な大学院生に講義や演習等の教育補助業務を行っていただき、学部教育のサポートをしていただきながら、大学院生が将来、教員や研究者になるためのトレーニングの機会を提供する制度です。報酬が支払われますので、大学院生への経済的支援の側面も持っています。
詳細はこちら【http://www.niigata-u.ac.jp/campus/economic/support/ta/】をご覧下さい。