大学院保健学研究科(検査技術科学分野)の齋藤 修 助教が国立大学臨床検査学系博士後期課程優秀賞を受賞しました

   国立大学保健医療学系代表者協議会による「教育・研究活性化支援試行事業」に基づき、【国立大学臨床検査技師教育協議会】では、平成28年度に「国立大学臨床検査学系博士後期課程優秀賞」を創設しました。齋藤助教は、この度、第1回の受賞者(3名)の内の1名に選ばれ、表彰されました(推薦・応募:20校)。

   齋藤助教が所属する研究グループは、深部心筋の不整脈を治療するためのバイポーラー高周波カテーテルアブレーション術の構築を目指しています。心臓突然死の約8割は心室不整脈が原因で、その治療法の1つとして、高周波カテーテルアブレーション術があります。この術式は、不整脈に関与する心筋組織に不可逆的な熱凝固変性を引き起こして根治する治療法ですが、通常は、1本のカテーテルを心腔内に挿入して行います(ユニポーラー通電法)が、不整脈の起源・回路が心筋深部に存在する場合、十分な効果が得られないという臨床的な問題点があります。
  この問題点の克服のために、近年、2本のカテーテルの先端電極間で高周波通電を行うバイポーラー通電法が考案されましたが、この方法は、重篤な合併症を来す可能性があり、臨床応用のためには、基礎実験の蓄積が必要とされています。
   現在、臨床例に、より近似した環境を再現するために、独自に考案したDual bath水槽実験モデルを用いて、バイポーラー高周波通電法の焼灼効果や通電指標に関する基礎研究を進めています。これまでに高周波通電に伴う合併症の発生リスクや通電指標の特徴などの研究成果が得られ、安全で効果的な臨床応用の実現のための重要な基礎的知見として報告しています。

    なお、齋藤助教は、この他にも、過去、第6回日本循環器学会コメディカル最優秀賞(2016年3月19日、仙台)、第34回日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会優秀演題賞(2014年6月7日、名古屋)、第29回日本心電学会学術集会コメディカルセッション優秀賞(2012年10月12-13日、千葉)を受賞しています。